日语：政治:小沢元代表「控訴は理解に苦しむ」

先月、１審で無罪が言い渡された民主党・小沢一郎元代表の裁判で、検察官役の指定弁護士は判決を不服として、９日午後、控訴しました。
小沢元代表は「先日の無罪判決の内容を見る限り、控訴審でこれが覆ることは想定しにくく指定弁護士が控訴したことは理解に苦しむ」というコメントを発表しました。
一方、裁判の継続が決まったことで政界には様々な波紋が広がりました。
（Ｑ.処分解除という方針は変わりはない？）
「何で変えないといけないんですか」（民主党 輿石東 幹事長）
小沢氏の党員資格停止処分を１０日付で解除することを８日正式に決めた民主党では、輿石幹事長が改めて処分解除に変更はないと強調しました。
「想像していなかったことだけに大変驚いていますし、心の中では残念だなと思っています」（民主党 鳩山由紀夫 元首相）
「増税反対勢力がちょっと元気にならんといかんもんで、ちょっと残念だなあという気はしますけど」（河村たかし 名古屋市長）
「事実が明らかになっているのにもかかわらず、なぜ控訴するのか、分かりません」（民主党［小沢グループ］東祥三 衆院議員）
小沢氏のグループ幹部や小沢氏に近い政治家の間からは落胆または反発の声が上がりました。小沢氏周辺は「裁判をやりながら小沢氏が代表選に出るわけにはいかない」と漏らすなど、消費税増税法案への対応や民主党の代表選に向けた戦略の見直しを迫られる可能性も出てきています。
「証人喚問に出て堂々と説明してくださいと、こうすることが義務じゃないでしょうか」（自民党 大島理森 副総裁）
「民主党として説明責任を果たす努力を政党として行うべき」（公明党 山口那津男 代表）
こうした中、自民・公明などの野党は、小沢氏が説明責任を果たすべきだとして、民主党に対し、小沢氏の証人喚問などの国会招致を求める考えを示しました。消費税増税法案の本格審議を前に、野田政権はまた１つ難問を背負い込んだことになりました。（09日17:15）

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